カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

『ニノチカ』(1939年 アメリカ)

By Illustrator unknown, presumably a work-for-hire for distributor Link

ガルボ 笑う!」がキャッチコピーの、風刺の効いたラブコメディー!

今朝の1日1映画は『ニノチカ』(1939年 アメリカ)を鑑賞。

革命後のロシアから花の都パリへ、三人の役人がやってきた。

彼らの使命は、貴族から没収した宝石を売り払うことにある。

それを知った亡命婦人は、恋人に命じて、三人に取り入らせる。

不信をいだいたロシア政府は、ニノチカという名の女闘士を派遣した。

コチコチの共産主義者である彼女は、亡命婦人の恋人の魅力にも懐柔されないかに思えたが……。

共産主義のかかえる人間性の問題を笑い飛ばした、ルビッチのロマンチック・コメディです。

これは面白いですね。

テンポが速く、セリフも多い。

シナリオを手掛けた4名の中に先日見て面白かった『お熱いのがお好き』の監督、ビリー・ワイルダーの名前があり、納得。

スクリューボールコメディーのように気の利いたセリフがポンポン出てきつつ、ロシアに対してちょっと風刺的なセリフがたくさん詰まっていて。

ソ連では卵は1人1個配給だけど、4人集まればオムレツができるね、みたいなセリフはリアルです。

ソ連の人もみんな流暢な英語でしゃべるのでそこはフィクションですけどね。

グレタ・ガルボ、一見クールで理知的な雰囲気が漂う女優で、この映画ではそういう雰囲気の堅物大使を演じていますが、ズッコケるという超古典的なギャグで声を上げて大爆笑するシーンがあり、そのイメージを吹き飛ばしています。

ガルボは大使というお堅い役どころだったので、撮影にノーメークで臨んだとのことですが、美しい人はノーメークでも美しい。

レンズにはソフトフィルターがかましてあるのでその印象は和らいでいますが、実際の彼女は美しすぎて光を放っていたんじゃないかと想像します。

1930年代後半のアメリカの雰囲気を楽しめる作品ですね。

↓予告編

 
 

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