『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021年 アメリカ)
大迫力のミュージカル映画を映画館で!
今日の1日1映画は八丁座で『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021年 アメリカ)を公開初日にミュージカル好きの友人と鑑賞。
スティーブン・スピルバーグ監督っていうことで、ハズレはないだろうという安心感はありつつも、『ドライブ・マイ・カー』とともにアカデミー賞の候補になっているので、どんな感じなのかと思いまして。
1961年のオリジナル映画は昔見ましたが、覚えてないので初鑑賞ぐらいの気分です💦、
ストーリーは見ていただくとして、その他あまりネタバレにならない程度に。
オープニングで黒バックからフェードインするんですが、黒バッグの時に聞こえている状況音から、あ、この場面は〇〇だな、とある程度どんな場面かを予想していたんですが、実際フェードインして映った映像は予想とは真逆の場面が!
いい意味で予想を裏切るところがサプライズ感というか、嬉しい演出ですよね。
そしてなんといっても音楽がいい。
音や歌も大迫力!
こういう音楽映画は音響のいい映画館で見てこそだなーとつくづく思います。
ダンスシーンも見応えあるんですが、印象的だったのは、カメラアングル。
クレーンやステディカムを多用されてはいますが、あ、ダンスシーンにはこういうアングルで撮れば迫力が出るんだ! とメモメモ。
自主映画でダンスシーンを撮ることがあれば参考にしたいと思います^_^
それからライティングも印象的。
原作がミュージカルということで、ニューヨークの町中がステージのような、あらゆる角度から舞台照明のようなライティングが。
自然光みたいなナチュラルさはないんですが、ネオンサインを生かした色とりどりの照明や、スポットライトのような華のある照明などが施されています。
中でも、逆光のシーンは美しい。
光がレンズに入り込むフレアやゴーストが随所にあり、人物のシルエットに後光が差しているような雰囲気の場面も。
非行少年である彼らが生きている闇の世界を象徴するような光と影の演出にこだわりを感じます。
人種やLGBTQなど、弱者の視点で描かれていながらも、ここまでのエンターテインメントに仕上げられているのはさすがスピルバーグだなとつくづく感じました。
『ドライブ・マイ・カー』の静かな雰囲気とは違いすぎて、アカデミー賞の予想ができません…。
(主役のアンセル・エルゴートさん、高岸宏行さん(ティモンディ)ぽい雰囲気をかんじるのは私だけでしょうか⁉︎)
映画は映画館でですね。
↓予告編