『白頭山大噴火』(2019年 韓国)
75時間で半島を崩壊から救え!
壮大なスケールのパニックアクション
地震大丈夫だったでしょうか。
いざという時のために、備えていきたいですね。
今朝の1日1映画は、地震に備えて、『白頭山(ペクトゥサン)大噴火』(2019年 韓国)を鑑賞。
噴火の沈静化の秘密作戦命じられた韓国軍大尉(ハ・ジョンウ)。
その鍵を握る北朝鮮の工作員(イ・ビョンホン)と核燃料を探し出すために同国に潜入し…。
観客動員820万人超えの大ヒットを記録した、ディザスター(災害系)パニックアクション映画です。
白頭山(ペクトゥサン)は、北朝鮮と中国の国境にある山で、1000年間隔で大噴火がある活火山。
日本でいうと「富士山」のような、韓半島で最も標高が高く、崇拝されている美しい山で、歴史的に朝鮮民族や女真・清朝の聖地になってきました。
国境にそびえる山が噴火した時、北朝鮮だけでなく、韓国、中国、軍事的にはアメリカにも関わる重大な危機が起きる。
政治的側面が交差する中、超危険な方法で火山を阻止しようという地質学者の意見によって、幸せを願う南北それぞれの一市民の家族が翻弄されるという、もうシナリオとしてはマクロからミクロまでをダイナミックに描くには最強の要素が揃っている世界観なんですよね。
噴火による地震やビルの倒壊、火砕流が降ってくる中を逃げるシーンは、VFX満載のものすごい迫力。
このあたりはハリウッドも顔負けな雰囲気です。
中国vs アメリカの銃撃戦なんかもあり、リアルに考えるとすんごい画も。
役者に関しては主人公ハ・ジョンウの「腰抜け野郎」からの成長、イ・ビョンホンのキレ者だけど哀愁のある役はマッチしていて、非常に見ごたえがありますね。
2人は敵同士なんですが、男の友情のような面も描かれていて、2人における「緩い会話」と「緊張感のある行動」の対比がものすごく映画的に緩急となっており、キャラクターの人間味が倍増。
小道具としての韓国のお菓子が何度も登場して、これもねー、その味がめちゃめちゃ食べるときの人物の心情にマッチしていて深みが増すんですよね。
色の配色としては、火砕流からドロドロの姿で逃げ惑う映画なのでほぼ茶色なんで
が、シーンによってはちゃんと美しい場面も。
グリーンが印象的です。
あと対比的に使われていた濃いピンクも。
また、『この世界の片隅に』的なシーンもあり、ジーンとします。
死や生命の誕生も入れ込んであって、ちゃんと「人間」が描いてある。
音楽とかカメラワークとかもすごいんですけど、そこまで観ている余裕がありません(すみません)!
映画でしかできないフィクション感と、人間ドラマのリアル観。
そのバランスが見事な映画です。
地震に備えるために見ましたが、映画的に面白く…自身への備えはこれからリアルに考えます。
↓予告編