『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010年 アメリカ・イギリス・日本・カナダ)
By C@rtelesmix, Fair use, Link
任天堂とMTVで育った世代にはたまらない、ポップカルチャー要素がてんこ盛りの痛快コメディ!
今朝の1日1映画は『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(2010年 アメリカ・イギリス・日本・カナダ)を鑑賞。
売れないバンドのベーシスト、スコット・ピルグリム(マイケル・セラ)。
不思議な魅力を持つ女の子ラモーナ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に出会い、恋に落ちる。
しかし彼女には邪悪な元カレが7人もいて、全員を倒さなければ付き合うことができないという。
大好きな彼女のため、スコットは次々に現れる元カレたちと対決することになり……。
カナダの人気コミックを実写映画化したバトルアクション・ラブコメディーです。
これ、面白いですねー!
「邪悪な元カレ軍団」って、かなりのパワーワードだと思うんですが、そんなありえない敵たちと闘う主人公の姿がアリだと思わせる、コミックの世界をそのまま映画に変換した映画です。
画面の2分割でどちらの状況も見せる「スプリットスクリーン」、ドドドドドドドドドーやシャリーンなどの漫画に出てくる「オノマトペ」や、注目させるための「集中線」、人物や状況説明のための「キャプション」などが画面に現れ、“動く漫画”を見ているような気分に。
ストリートファイターのようなワイヤーを使った見ごたえのある本格アクションに加え、敵をやっつけるとマリオのようにコインも降ってくる!
タイムマシーン3号のカツアゲコントも跳んだら小銭がジャラジャラポケットから出てきますが、こちらもジャラジャラです(笑)。
ストーリーは明快で、「悪をやっつけろ」っていう話なんですが、セリフには粋な皮肉が聞いていたり、敵のキャラがコントのように個性があって面白いんですよね。
かつ、ただ悪をやっつけるだけでは終わらず、これらの闘いを通して主人公自身が成長していきます。
このあたりが、映画としてちょっと深みが増す要素になっていてただの面白かったーで終わらないんですよね。
オフビートで16ビットのちょっと懐かしいゲームの世界を再現しつつ、当時の最新CGを使い、ロックの名曲からアジア系女子高生、日本刀まで出てくる(斉藤慶太&斉藤祥太も出演)、親近感の沸く痛快な映画です。
↓予告編