『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008年 アメリカ)
By IMP Awards / 2008 Movie Poster Gallery / Cloverfield Poster (#2 of 2), Fair use, Link
巨大生物から逃げろ!
手振れカメラがリアルすぎる“ふり幅すごすぎ”映画。
今朝の1日1映画は『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008年 アメリカ)を鑑賞。
日本へ赴任することになったロブ(マイケル・スタール=デヴィッド)。
旅立ちの前に、大勢の仲間たちが集まりサプライズ・パーティーを開く。
そのパーティーの最中、突然、とてつもない爆音が!
彼らが屋上へ行くと、まるで爆撃を受けたかのようにニューヨークの街がパニックに陥っていた…。
いやー、この映画、すごいですね!
結婚式のコメント撮りを任された友人の手持ちホームビデオ映像ということで全編撮られている。
最初は、「わー、これ自主映画でもできそう。予算もかからなそう」という気分で見てたんですが、中盤からおっとどっこいですよっ!
仲間内のパーティーという華やかな祝祭から、謎の巨大モンスターが街を襲い火の粉が降ってくるとんでもない悲劇が。
楽しさMAXから怖さMAXへの感情の落差がいきなりやってきます。
このジェットコースターな感情の波の構成ってどこかで見たことがあると思ったら、「ゴッドファーザー」。
娘の結婚式→雄馬の首と同じくらいの感情のふり幅がドーンとやってくるんです。
友人ハットがホームビデオで撮っている、ニュースでいうところの「視聴者提供映像」のような破壊された街、逃げ惑う人々の断片的な映像が目の前に広がります。
手振れがし過ぎてどこを撮ってるの? っていうアングルになったり、逃げ惑う人から質問を受けたりと、見ていて酔いそうな映像ではありますが、まるで自分がその場に居合わせているかのような臨場感。
彼らも今何が起きているのかわからず、家電屋のテレビで流れているニュースで知ります。
ファウンドフッテージ(後から見つかったビデオを第三者が流す)という作品。
このむき出しの映像って、怖さがわが事のように伝わってきて怖さが倍増しますね。
怪獣や破壊された街の様子などのCGもすごいんですが、このリアルな設定によって、かなりの臨場感が。
心理的に与える影響も強いのかPG-12になったのもうなずけます。
日本に栄転とか、エンドロールの曲もなんとなくゴジラに似ていたりとか、かなり日本の怪獣映画を意識してい作られているのは分かりますが、この壮大な雰囲気はやはりハリウッドならではなのかも。
朝から恐怖を味わえてシャキーンと目が覚めました!
↓予告編