『フェリスはある朝突然に』(1986年 アメリカ)
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「人生は短い。思う存分楽しまなくちゃ」
『デッドプール』の元ネタとなった青春コメディー!
今朝の1日1映画は『フェリスはある朝突然に』(1986年 アメリカ)を鑑賞。
学校をサボった男子高校生の1日を軽快なタッチで描いた青春ドラマ。
シカゴで暮らす高校3年生のフェリス。
ある晴れた日、学校をズル休みすることにした彼は、仮病を使って両親を騙し、本当に病気で休んでいる金持ちの親友キャメロンの車に乗り込んで街へ繰り出すが…。
何も予備知識なく見たんですが、この映画、面白い!
最初はスロースタートだけど、だんだん加速をつけて各エピソードが回転していき、ラストに向かって、緩急つけながらものすごいスピードでグイグイ持っていかれます。
先日見た『デッドプール』と同じく、この映画も「第4の壁」(映画と観客に存在する壁)を打ち破り、主人公が観客に話しかけてくるスタイル。
この映画の場合は、主人公が反逆児。
学校をサボるわけなんですが、親や先生にバレないようにサボるための仕掛けや、家族や校長先生との攻防が、見ている我々も彼の行動の共犯者になった気持ちになれてスリル満点なんです。
また、主要登場人物たちそれぞれによる体制への反発も描いてあり、映画の体制への反発である「第4の壁」を打ち破ることとリンクしています。
人間の感情がどういうシーンで高揚して、どういうシーンで切なくなるか、またそれらを表現するのにどんな人物をどう配置したら見た後に余韻が残っていい映画だったと思うのか、っていうところまで俯瞰で設計している気がします。
『デッドプール』にこの映画のパロディが出てくるんですが、この映画なくしては『デッドプール』は生まれなかったと思うと、いろんな映画人に影響を与えてるんでしょうね。
主人公が反逆児ということで、それを良しとするか否かで、この映画を楽しめる人と楽しめない人に分かれます。
私は楽しめる人でした。
自由な気持ちで見るのが正解かもです。
(当時大活躍したチャーリー・シーンも出ています。懐かしい)
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