「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」(2018年 アメリカ)
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「暗い」のには訳がある。
スピンオフ・シリーズ第2弾の撮影監督の思いとは…。
今朝の1日1映画は「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」(2018年 アメリカ)を鑑賞。
「スター・ウォーズ」シリーズの知られざる物語を明らかにするアナザーストーリー第2弾。
ハリソン・フォードが演じたシリーズ屈指の人気キャラクター、ハン・ソロの若き日の姿を描くSFアドベンチャーです。
私は「スター・ウォーズ」に関して無知で、キャラクターもあまり把握していないんですが、あの、お金で動く人ね、っていうことで認知しています(お金は大事)。
映画としては、思った通り楽しめます。
スリル満載のアクションもあり、人生哲学のようなセリフもあり、大作だけに全世界の人が納得する原始的、普遍的である「生き延びること」をテーマとして物語が展開します。
この映画を技術的な面で上げると、その「暗さ」。
暗いお話というのではなく、明かりや照明が暗いのです。
撮影監督はブラッドフォード・ヤング。
彼の照明はその作品世界を効果的に表現すると話題で、アフリカ系アメリカ人として、また有色人種としても初めて『メッセージ』でアカデミー賞の撮影賞にノミネートされています。
この映画の暗さは、ヤングの「自然光をできるだけ取り入れるスタイル」がベースにあるんですが、ソロという人物が通ってきた裏社会とのつながりや孤独さなど、「フィルムノワール」的な雰囲気を出すための演出。
賭けカードゲームをするシーンは本当に暗くて、照明不足? って感じですが、逆にこの暗さによって、イチかバチかの人生の大勝負に出るハン・ソロの覚悟を決めた表情が浮かび上がり、効果的になっています。
「私にとっての暗さは“技術”ではありません。暗い場所から生じる“心理”の問題なのです」と言うヤング。
アクションが派手なエンターテインメント作品ではありますが、絶妙な照明によってキャラクターの心理を表現する細かい演出がこの映画の下支えとしてあるんですよね。
それから、これもすごいと思ったのはエンドロール。
8分もあるんですよ。
しかも2列で、文字も超小さい!
普通に1列で流したら16分になってますからね。
どんだけこの映画の製作に人が関わっているのかということを思い知らされます。
全世界の人が熱狂する映画には、最高のスタッフが熱い思いで関わってるんでしょうね。
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