「ソーシャル・ネットワーク」(2010年 アメリカ)
災い転じて福となす。
Facebookの創始者の半生。
今朝の1日1映画は「ソーシャル・ネットワーク」(2010年 アメリカ)を鑑賞。
世界最大のSNS「Facebook」誕生の裏側を描いた伝記ドラマ。
ハーバード大学在学中にFacebookを立ち上げた主人公たちが、一躍有名人となり巨万の富を築くものの、金や女、裏切りの渦に巻き込まれていき…。
Facebookの創始者でCEO、現在37歳のマーク・ザッカーバーグ。
11年前の26歳の時にもうこの映画ができていて、さぞかし超絶的な半生があるのかと思いきや、冒頭で描かれるのはパーカーにジーンズの彼女に振られるさえない大学生です。
振られたことを腹いせに、ネットで中傷したり、女の子の顔の格付けサイトを作ったり。
でもそれが爆発的に話題となったことをきっかけに、ライバルから女性に出会うことを目的としたサイトを作ってほしいと頼まれ、それをヒントに仲間たちと現在のソーシャル・ネットワーキングサイト「The Facebook」を誕生させ今日に至るという。
ネガティブな感情をうまいこと活用して億万長者ですよ。
映画ではプログラミング用語が早口で飛び交い、訴訟に関する専門用語もたくさん出てきて、素人にはちょっととっつきにくくはあります。
ですが、いくらネットの世界とは言え、そこには「振った彼女をぎゃふんと言わせたい」「ライバルたちに自分を認めてもらいたい」などの承認欲求が誰にも分かる原始的な動機として描かれてあり、共感できるんですよね(SNSをやっている人は特に)。
時代設定が3つあり、過去(創設当時)、中過去(ライバル学生との訴訟)、現在(仲間との訴訟)が行ったり来たりしながら進むので、映画の作りとしてはちょっと複雑。
また、一人の青年が成長していく過程がいろんなポイントで描いてあり、見る人によって共感ポイントが違うのかも。
主人公はまだ人生の途中という余韻を残した雰囲気があり、見終わっても映画が続いているような感覚に。
分かりやすいハリウッド映画とはちょっと違うタイプという気もします。
今や全世界の人間がFacebookに書き込んでいるのも、彼らのアイデアに見事に乗らされてしまっているのかもしれないんですが、それも含めて彼らの素晴らしさを改めて知ることができます。
PS:カラーグレーディングはもろにティール&オレンジ。
字幕がでかいと思ったら、この頃(2010年頃)からスマホで見る人用に文字を大きくしてあることに気が付きました。
その分、映画を撮るときの画角も、下に大きい文字の字幕が入るように余白を持たしてフレーミングをしてあるんですね。
↓予告編
↓U-NEXTで見ました
↓アマゾンプライムビデオはこちら
字幕版
↓ブルーレイはこちら