「裏窓」(1954年 アメリカ)
演劇的なカメラワークにゾクゾク!
ヒッチコックの傑作サスペンス
今朝の1日1映画は「裏窓」(1954年 アメリカ)を鑑賞。
自由気ままな生活を送っていたカメラマンがケガをし、車いすの生活を強いられる。
部屋から一歩も出られず暇を持て余した彼は、隣人の生活をのぞき見る楽しさを覚える。
ある日、ケンカの絶えない夫婦の妻がこつ然と姿を消す。夫の行動に不審を抱いた彼は警察に相談するが……。
ヒッチコックの最高傑作とされるサスペンス。
面白いですねー。
すごいのは演劇的手法。
夏、中庭に面する開けっ放しのアパートの各部屋から見える、人々の日常生活。
これらを1カットで(カメラを止めることなく)パンしながら各部屋の模様を撮影しているんですが、演じる方は、カメラで映りそうだなという瞬間にそれぞれの部屋で演技をするという、かなり計算された演出方法になっています。
また、各部屋の生活をのぞき見るような行為ですが、「映画を見るという」行為も、一種「他人の世界や日常を除き見ている」とも言え、カメラが見ているものが私たち自身のような感覚にもなります。
セリフもいちいちカッコイイし、面白いし、粋なんですよね。
事件の展開もワクワクするし、グレース・ケリーの横顔の完璧さにほれぼれし、犬や猫もかわいく、オチも楽しい。
ヒッチコック作品はやっぱり裏切らないです。
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