「E.T.」 (1982年 アメリカ)
By The poster art can or could be obtained from John Alvin., Fair use, Link
スピルバーグの両親の離婚から描いた
永遠の名作。
今朝の1日1映画は「E.T.」 (1982年 アメリカ)を鑑賞。
地球に取り残された異星人と子どもたちの交流を描いたスティーブン・スピルバーグ監督による大ヒットSFファンタジー。
アメリカのとある森に、地球の植物を調査するため宇宙船が飛来する。
人間たちの追跡が迫り、宇宙船は逃げるように飛び去りが、その際に1人の異星人が取り残されてしまう。
森のそばに暮らす少年エリオットは、その異星人と出会い家にかくまう。
兄と妹を巻き込み、E.T.と名づけた異星人と交流を深めていくエリオットたちだったが……。
子供の時に見て以来、TVで何度か見ていますが、超久ぶりに見てみると…やはり大感動ですね。
誰もが通ってきた子供の頃。その記憶がETと子供たちを見ながら蘇る感じです。
大人になって改めてみると、いろんなことが見えてくる。
この主人公の子供たち3兄妹は、両親が不仲で別居していて、母親が働いて育てています。
その不安定さがセットなどでも表現されていて、三角形のダイニングテーブルだったり、子供たち心の隙間を埋めるぬいぐるみやおもちゃがクローゼットにあふれていたり。
母親は忙しくバタバタしていて子供のことにかまう時間がない分、子供たちは自分たちで考え、行動していきます。
スピルバーグは、この映画のストーリーを両親の離婚から描いたそう。
子供にとっては悲しい出来事かもしれないですが、逆に足りないものを埋める想像力が自ら養われるという面があることを実感させられます。
その他、注目したい点は、愛されキャラは目が離れている定説や、自転車VS車のカーチェイス、ハロウィン映画的要素などなどたくさんあるんですが、やはり音楽がすごい。
「ジョーズ」「未知との遭遇」「インディ・ジョーンズ」「ジュラシック・パーク」「スーパーマン」「スター・ウォーズ」「ハリー・ポッター」などの名作を手掛け、壮大なオーケストレーションで知られているハリウッドを代表する映画作曲家、ジョン・ウィリアムズが作曲しています。
音楽がシーンにくまなく感情表現を盛る役割をしていて、「また泣かされたー」って思っちゃいます。
人間の感情がどのように発生し表現されるのかということを知りつくしているとしか思えないほど、感情のジェットコースターに沿ったメロディー。
使われているのは「リディア旋法」と「多調」。
旋律を改めて聞いてみると、新たなものとの出会いなど、ちょっと不安な感情を引き出し、ふわっと浮くような感覚がするような独特の音階や旋律なんですが、宇宙やSFなどの作品にはマッチしますね。
いい映画を見ると、1日がいい気分で過ごせそうな気がします。
↓予告編
↓U-NEXTで見ました。
↓アマゾンプライムビデオはこちら
字幕版
↓ブルーレイはこちら