「荒野の七人」(1960年 アメリカ)
豪華キャストによる「七人の侍」の西部劇版。
今朝の1日1映画は「荒野の七人」(1960年 アメリカ)を鑑賞。
盗賊の被害に嘆くメキシコの寂れた田舎町。
このままではすべて盗まれると、村人たちは用心棒を雇うことに。
クリス(ユル・ブリンナー)をリーダーとして、ヴィン(スティーブ・マックィーン)やブリット(ジェームズ・コバーン)ら7人のガンマンが集結した。
農民に自衛の策を教えるなどし、襲撃に備えるが……。
黒澤明監督の『七人の侍』をメキシコの渇いた風土に見事に置き換えた西部劇の傑作。
オープニングでかかる曲は、誰もが聞いたことがあるエルマー・バーンスタインによる名曲ですよね。
この曲を聴くだけでワクワクできます。
「七人の侍」は雨の中ドロドロになりながらの決戦ですが、こちらは西部劇らしく喉が渇いてしかたないぐらいのカラカラの大地での決戦。
アメリカ映画らしくすごく晴れやかで楽しい雰囲気なのかと思ったら、意外にもしみじみして、「七人の侍」の方が楽しくて興奮します。
さまざまなガンマンをスカウトして仲間にし、村人、子供、娘などにもてなされ、村人たちと一緒に敵に立ち向かう。
敵にも生きていくためにしかたなく悪事を働かなければならない状況がある。
西部劇というと、一見、勧善懲悪なベタなお話に見えますが、この映画に描かれているものは、いろいろ葛藤もありながらも、さまざまな人との出会いを通して、人生に大切なものは何かを見つけるという成長ロードムービーなんじゃないかと思います。
ほかにも心を打たれるようなかっこいいセリフやしぐさの数々や主役ユル・ブリンナーのしびれるような低音ボイスなど見どころもたくさん。
もういちど「七人の侍」も見て、比較してみたいです。
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