カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

「ロング・グッドバイ」(1973年 アメリカ)

f:id:katori-nu100:20211207210634j:plain

By http://www.filmcynic.com/movies/reviews/long-goodbye/, Fair use, https://en.wikipedia.org/w/index.php?curid=1660998


松田優作もインスパイアされた、ハードボイルドの世界

今朝の1日1映画は「ロング・グッドバイ」(1973年 アメリカ)を鑑賞。

私立探偵フィリップ・マーロウはメキシコに行くという友人ハリーを車で送った翌日、警察に連行される。

ハリーの妻が殺害されたのだ。

しかしメキシコでハリーが自殺したことが伝えられ、マーロウは釈放される。

その後、マーロウはアイリーンという女性から作家である夫を捜してほしいと依頼されるが……。

レイモンド・チャンドラー推理小説を、鬼才ロバート・アルトマンが映画化した作品。

いやー、カッコいいです、この映画。

原作の「長いお別れ」は学生時代にチャンドラー好きの先生に勧められて読んだ記憶があるような、ないような…全然覚えてないんですが、映画は最高にカッコいい!

主人公の風貌や生活感が「探偵物語」の松田優作そのまんまじゃんって感じだったので、調べてみると、松田優作はこの作品にインスパイアを受けて「探偵物語」のキャラ作りをしたそう。

探偵物語」、大好きでしたからねー。

ストーリーの人間関係や出来事の前後関係はちょっと複雑で整理が必要。

探偵は事件を解決するために動くんだけど、その事件の行方そのものよりも、背景や小道具はもちろん、犬猫までがストーリーに対して役割を持っており、それらがお話の伏線になったり、雰囲気を作り上げたりしているところが好きです。

で、なんかね、世界観が、こちらも好きな映画、イ・チャンドン監督の「バーニング 劇場版」に似てる感じもあるんです。

主人公と友達の社会的格差であるとか、猫であるとか、重要なシーンまで。

きっとイ・チャンドン監督は、この映画が好きに違いないと思ったり…。

要所要所で流れるジャズも粋です。

公開は70年代初頭で、ベトナム戦争やヒッピームーブメントなどの真っ只中。

退廃的な雰囲気から、公開当初は賛否両論あったようですが、細かい演出や緩急の付け方、想像を膨らませる余白があります。

若い時のシュワちゃんも一瞬出演。

個人的趣味の映画です。

予告編↓

↓U-NEXTで見ました。

ブルーレイはこちら↓