「ロボコップ2」(1990年 アメリカ)
ロボット以外の部分に
深いテーマがある気がします。
今朝の1日1映画は「ロボコップ2」(1990年 アメリカ)を鑑賞。
2ということで続編なんですが、今回は麻薬組織との攻防。
皮肉や生々しいグロテスクさは健在です。
今回は子どもの犯罪者も。
ロボコップって、1.2も共通するのが、「悩んでいる」時間が多いこと。
前回は、主役のロボコップ自身が、自分の死の瞬間や、家族との思い出など、過去の記憶に悩まされていた。
今回は主役以外の登場人物な悩みが溢れています。
治安維持を委託されていながら、ストライキが起こるオムニ社、より強力なロボットの開発を任された心理学者、警官までが中毒となり出入りする麻薬教団、治安維持を望む市長たち…それぞれが悩みや欲でグルグル回っています。
印象に残ったのは、デトロイト市長が、犯罪者を虐げた目で見る白人に「人を色眼鏡で見るな! 差別しちゃいかん」っていう場面。
デトロイト市長役って黒人なんです。
そして、なぜ麻薬がはびこるのか…。
オムニ社が立ち上げようとしている、クリーンで治安維持ロボットが管理する街を、市長は「私たちの育った街角、人間同士の触れ合いはどうなる?」と、否定する。
この映画、ロボットに目がいきがちですが、白人と黒人の格差とか、多人種が住む人間らしい街づくりの理想系とは? とか、いろんな社会問題についても提示していて、なかなか深いんですよね。
ロボット以外の部分を見ると、この映画の面白さが倍増すると思います^_^