「ザ・ウォーク」(2015年 アメリカ)
ゲリラアートではありますが、
映画としては◎!
今朝の1日1映画は「ザ・ウォーク」(2015年 アメリカ)を鑑賞。
1974年、米ニューヨークのワールドトレードセンターで命がけの綱渡りを敢行した男のがいた…。
フランス人の大道芸人フィリップ・プティが行った実話を、ロバート・ゼメキス監督が3Dで映画化。
高所恐怖症の私は、見ながら、足がすくみまくり…。
正視できない感じではあったんですが、映画としては非常に楽しめる要素に満ちていて、シナリオとして秀逸ですね!
超高所での綱渡りシーンの、一難あってまた一難という、ハラハラドキドキの展開はもちろんなんですが、前半のゲリラでの綱渡りを実行するための計画を練る過程が、人間ドラマをちゃんと描いていていいんですよね。
工事中のビルの屋上に潜入するため、壮大な作戦を計画。
協力者である“共犯者”を募っていく過程は、オーシャンズ11のようでもあるんですが、動機がピュアで命がけのことだけに、なんだか応援したくなるようなワクワク感があるんですよね。
高所という生命の危機を感じさせるモチーフ、綱渡りという分かりやすい題材、実際の出来事であり、9.11で破壊されたツインタワーの在りし日の姿をCGで再現。
恋愛シーンも入っていて。
この綱渡りは、ゲリラアート行為であり、違法行為を称賛しているといえば否めない内容で、賛否両論あります。
ですが、映画としては申し分ない内容と構成で、素敵な作品だと感じました。