カトリーヌの「朝1日1映画」

朝の時間を有意義に♪

原作:日本文学

『ジャズ娘誕生』(1957年 日本)

画像:リンクより 20歳の江利チエミが23歳の石原裕次郎と歌い踊る♪64年ぶりにカラー化された音楽映画 今朝の1日1映画は『ジャズ娘誕生』(1957年 日本)を鑑賞。 とても唄のうまい少女・河井みどり(江利チエミ)は妹と弟を連れて大島の椿油売りをしていた…

『瀧の白糸』(1933年 日本)

画像:リンクより 泉鏡花名作の溝口健二監督版(無声映画)を弁士入りで銀幕の女王・入江たか子の美しさ 今朝の1日1映画は『瀧の白糸』(1933年 日本)を鑑賞。 明治23年頃、北陸一帯を巡業する見世物の中に、今評判の水芸の太夫"瀧の白糸"(入江たか子)…

『お遊さま』(1951年 日本)

Daiei Motion Picture Company (大映株式会社, Daiei Kabushiki-gaisha) © 1951 - movie poster made by Daiei Motion Picture Company (大映株式会社, Daiei Kabushiki-gaisha). (Watermark removed.), パブリック・ドメイン, リンクによる 田中絹代、乙羽…

『破戒』(2022年 日本)

過去に映画化された2作と見比べてみました。 今日の1日1映画は『破戒』(2022年 日本)を映画館で鑑賞。 亡くなった父から自身が被差別部落出身である出自を隠し通すよう強い戒めを受けていた瀬川丑松(間宮祥太朗)は、地元を離れてある小学校の教員とし…

『破戒』(1948年 日本)

木下恵介版と市川崑版を見比べてみました。 (本日はまず安倍元首相のご冥福をお祈りいたします。また、大雨の地域の方、お気を付けください) 今朝の1日1映画は『破戒』(1948年 日本)を鑑賞。 島崎藤村の小説『破戒』の初映画化作品。 阿部豊演出、高峰…

『破戒』(1962年 日本)

被差別部落が生んだ日本の悲劇を描いた島崎藤村の同名小説を、名匠・市川崑が映画化。2022版の公開を前に。 今朝の1日1映画は『破戒』(1962年 日本)を鑑賞。 被差別部落出身の小学校教師の瀬川丑松(市川雷蔵)は、亡き父の命に従い、身分を隠して生きて…

『こちらあみ子』(2022年 日本)

子どもの目線から大人たちが浮かび上がる。ポップなのに、心に染みます。 今日の1日1映画は、昨晩完成披露上映会で『こちらあみ子』(2022年 日本)を見てきましたのでその感想を。 広島で暮らす小学5年生のあみ子(大沢一菜)。 少し風変わりな彼女は、家…

『赤ひげ』(1965年 日本)

By The cover art can or could be obtained from the distributor., Fair use, Link 「あらゆる病気に対して治療法などない。(中略)貧困と無知さえなんとかできれば、病気の大半は起こらずに済むんだ」(映画より) 今朝の1日1映画は『赤ひげ』(1965年…

『人間の條件』第五部 死の脱出篇/第六部 曠野の彷徨篇(1961年 日本)

ここまで戦争を描いた映画ってないのでは。戦渦における人間性をリアルに描く。 一昨日と今朝の1日1映画は『人間の條件』第五部 死の脱出篇/第六部 曠野の彷徨篇(1961年 日本)を鑑賞。 梶(仲代達矢)の所属する隊がソ連軍の攻撃を受け、梶を含む三人を…

『人間の條件』第三部 望郷篇/第四部 戦雲篇(1959年 日本)

軍隊に訪れる悲劇の数々。その様相はクライマックスへ 昨日と今朝の1日1映画は『人間の條件』第三部 望郷篇/第四部 戦雲篇(1959年 日本)を2日続けて鑑賞。 労務管理の職を解かれ、関東軍に配属された梶(仲代達矢)は、連日の厳しい訓練に耐えつつも、…

『人間の條件』第一部 純愛篇/第二部 激怒篇(1959年 日本)

トータル9時間31分!仲代達矢の転機となった社会派映画の名作 今朝の1日1映画は『人間の條件』の第一部 純愛篇と第二部 激怒篇(1959年 日本)を昨日と今日2日間に渡って鑑賞。 昭和18年。 戦争を嫌い妻(新珠三千代)を愛する梶(仲代達矢)は、招集を免…

『元禄忠臣蔵・前篇』(1941年 日本)『元禄忠臣蔵・後篇』(1942年 日本)

Kenji Mizoguchi - リンクによる チャンバラではなく会話劇。溝口健二監督が描く静かな赤穂事件。 今朝は『元禄忠臣蔵・前篇』(1941年 日本)『元禄忠臣蔵・後編』(1942年 日本)の2本を鑑賞。 浅野内匠頭(五代目嵐芳三郎)は江戸城・松の廊下で吉良上野…

『無法松の一生』(1958年 日本)

ヴェネツィア国際映画祭グランプリ作品主人公から「利他の心」を学ぶ 今朝の1日1映画は『無法松の一生』(1958年 日本)を鑑賞。 小倉の人力車夫・松五郎(三船敏郎)は喧嘩っぱやいが人情に厚い名物男。 そんな彼が陸軍大尉の家族と知り合いになり、大尉…

『宮本武蔵』(1961年 日本)

『ゴジラ』の曲?内田吐夢監督×中村錦之助主演シリーズ第1作目 今朝の1日1映画は『宮本武蔵』(1961年 日本)を鑑賞。 吉川英治の同名長編小説を、成沢昌茂と鈴木尚也が脚色し、内田吐夢が監督した大型時代劇。 関ヶ原合戦の敗走から白鷺城天守閣幽閉まで…

『潮騒』(1975年 日本)

アイドル映画と思いきや、面白くなる仕掛けがたくさん! 今朝の1日1映画は『潮騒』(1975年 日本)を鑑賞。 伊勢湾の歌島に住む漁師の新治(三浦友和)は、水汲みをする見知らぬ少女を見かける。 彼女は村一番の金持ちである宮田照吉の初江(山口百恵)で…

『薄桜記』(1959年 日本)

市川雷蔵×勝新太郎「静」と「動」が織りなす美しい映画 今朝の1日1映画は『薄桜記』(1959年 日本)を鑑賞。 浪人の中山安兵衛(勝新太郎)は叔父の助勢に高田馬場へ駆けつける途中、旗本の丹下典膳(市川雷蔵)と知り合い、彼の助言によって決闘の相手を打…

『ある殺し屋』(1967年 日本)

ギャップに驚くクールでスタイリッシュな和製ノワール 今朝の1日1映画は『ある殺し屋』(1967年 日本)を鑑賞。 小料理屋の主人・塩沢は高額な金で殺人を請け負う殺しのプロという裏の顔を持っていた。 暴力団の幹部・木村の依頼で、敵対する組織のボス・大…

『眠狂四郎無頼控 魔性の肌』(1967年 日本)

「神が人を作ったのではない。神こそ人によって作られたのだ!」(映画より)日本×オランダバテレンの混血剣士の苦悩と活躍 今朝の1日1映画は『眠狂四郎無頼控 魔性の肌』(1967年 日本)を鑑賞。 ある夜、狂四郎(市川雷蔵)は、武家屋敷の前で美しい娘(…

『炎上』(1958年 日本)

三島由紀夫×市川崑×市川雷蔵が追求する「美」のカタチ 今朝の1日1映画は『炎上』(1958年 日本)を鑑賞。 昭和19年春、溝口吾一(市川雷蔵)は田山道詮老師(中村雁治郎)が住職を務める京都の驟閣寺(しゅうかくじ)に、徒弟(とてい)として住み込むように…

『忍びの者 続霧隠才蔵』(1964年 日本)

まるで『ロッキー』のような感動が。執念を燃やす最後の忍者、霧隠才蔵による一大活劇。 今朝の1日1映画は『忍びの者 続霧隠才蔵』(1964年 日本)を鑑賞。 大阪城落城後、真田幸村(若山富三郎)とともに九州薩摩へ脱出した才蔵(市川雷蔵)。 家康方の優…

『忍びの者 霧隠才蔵』(1964年 日本)

市川雷蔵が軽やかな動きで魅せる日本映画に「縦の動き」を生み出した忍者映画 今朝の1日1映画は『忍びの者 霧隠才蔵』(1964年 日本)を鑑賞。 秀吉の死後、関が原の合戦で豊臣方を破って天下統一した家康(中村鴈治郎(2代目))。 その覇権を名実ともに…

『遊び』(1971年 日本)

デビューして間もない関根恵子(現:高橋惠子)の大胆で瑞々しい演技!圧倒的な推進力で魅せる青春映画 今朝の1日1映画は『遊び』(1971年 日本)を鑑賞。 貧しい生活の中、町工場で働くこと以外、何もすることのできない16歳の少女(関根恵子/現:高橋惠…

『大菩薩峠 完結篇』(1961年 日本)

ラストシーンは圧巻。3部作を内田吐夢監督版との比較してみました。 今朝の1日1映画は『大菩薩峠 完結篇』(1961年 日本)を鑑賞。 竜神の滝の断崖から落下した机竜之助(市川雷蔵)はお豊(中村玉緒)の助けで伊豆大湊の材木小屋に匿われていた。 お豊が…

『大菩薩峠 竜神の巻』(1960年 日本)

中村珠緒さん(当時21歳)ってこんなに演技が上手かったとは!ブルーリボン賞助演女優賞の表情豊かな演技 今朝の1日1映画は『大菩薩峠 竜神の巻』(1960年 日本)を鑑賞。 京の島原で机竜之助(市川雷蔵)と剣を交えた宇津木兵馬(本郷功次郎)だが、混乱…

『大菩薩峠』(1960年 日本)

今でいうとパク・ソジュン?市川雷蔵&中村珠緒の三隅研次監督版を内田吐夢監督版と比較してみる。 今朝の1日1映画は『大菩薩峠』(1960年 日本)を鑑賞。 おなじみ中里介山の原作を映画化した『大菩薩峠』作品はたくさんあり、先日は片岡千恵蔵主演の東映…

『座頭市物語』(1962年 日本)

By May be found at the following website: http://www.movieposterdb.com/poster/d7de3d20, Fair use, Link 「目が見えない人間が恐怖を感じる距離感は常人と違う」(by勝新太郎)五感で気配を巧みに感じ取る圧巻の立ち回り 今朝の1日1映画は『座頭市物…

『この子の七つのお祝いに』(1982年 日本)

第1回横溝正史賞を受賞したミステリー小説を映画化。歌と言葉の力強さ。 今朝の1日1映画は『この子の七つのお祝いに』(1982年 日本)を鑑賞。 次期総理の座を狙う大蔵大臣磯部の私設秘書・秦一毅(村井国夫)の元お手伝い・池畑良子(畑中葉子)が殺され…

『東海道四谷怪談』(1959年 日本)

新東宝株式会社 - リンクによる 撮影監督は後に『ドラゴンへの道』など香港映画界で活躍。こだわりの映像美に酔いしれる。 今朝の1日1映画は『東海道四谷怪談』(1959年 日本)を鑑賞。 民谷伊右衛門(天知茂)は、仲を裂こうとする恋人・岩(若杉嘉津子)…

『大菩薩峠 完結篇』(1959年 日本)

人間の“業”、そして“慈悲”とは。日本映画史に残る名殺陣シーンを堪能。 今朝の1日1映画は『大菩薩峠 完結篇』(1959年 日本)を鑑賞。 甲府で夜な夜な起こる辻斬りは、神尾主膳の命を受けた机龍之助(片岡千恵蔵)の仕業だった。 龍之助を兄の仇とする宇津…

『大菩薩峠 第二部』(1958年 日本)

この性悪キャラ、「母性」目線から見たら分かる気も。内田吐夢監督による時代劇大作3部作の第2部 今朝の1日1映画は『大菩薩峠 第二部』(1958年 日本)を鑑賞。 危うく一命を取りとめた竜之助は、大和路で出会ったお浜と瓜二つのお豊に助けられて日を送る…